AI時代の波に乗るべき5つの理由
AI時代の波に乗るべき5つの理由
YCスタートアップ講座
2023年AIは世界中のあらゆる業界で散見されるようになり、マーケティングやクリエイティブ、製品開発など、様々な分野においてAI導入が検討され始めています。
Y Combinator(略称YC)はアメリカ・シリコンバレーに拠点を置く世界初のスタートアップアクセラレータで、MixerBoxは2014年にYCのプログラムに選出され、3ヶ月の集中的な支援を受けました。
YCの最新応募者において、AIまたは大規模言語モデル関連のスタートアップが半数を超えたことが明らかになりました。
今回の「YCの心得とは」では、YCにおけるAIスタートアップの動向をもとに、起業以外の観点で、AI時代は私たちの生活にどんな変化をもたらすのかについて考えてみました。

1. もはや年齢と経験は、成功できない理由にはならない
YCに応募する起業家がますます若年化しており、大学卒業前の学生も増加傾向にあるそうです。
学生起業家に対してなぜ卒業してから起業しないのか面接で質問すると、生成AIの登場は、人生で一度訪れるかどうかのチャンスであり絶対に逃すべきではない、今すぐに行動に移すべきだと、口をそろえて回答しています。
現時点でYCのパートナーは、大企業も個人起業家もAIがもたらす様々な可能性を追求し、試行錯誤している段階であり、さらに3、4年以上の経験を持つ生成AI専門家が未だ存在しないため、年齢や経験は成功の必須条件ではないということです。
私たちは、この状況を単に若い起業家が増えてきていると捉えるのではなく、年齢と経験が成功の必須条件である時代から解放され、より多くの理想を実現できる時代がやってきたと解釈しています。
年齢にとらわれないということは、誰もが自ら行動できる機会を自由に決められると言えるのではないでしょうか。各業界において年齢による格差を減らし、新入社員と再就職者がより平等な機会を得られることを意味します。
私たちは、今この瞬間同じスタートラインに立っているため、AI時代に飛び込み、創造性を発揮し、試行錯誤することに意欲があれば、17歳でも57歳でもそれぞれに強みと利点を生かすことができます。
2. 退屈なルーチンワークこそAIに任せる
YCに応募する起業家たちの中で、生成AI技術を画像や動画に応用したいと考えている人は多く、クリエイティブで魅力的なアイデアであるように見えます。
しかし多くのビジネスチャンスは、一見すると退屈で面白くないアイデアから生まれることもあります。
例えばAIを活用することで、政府の入札手続きを効率化し、企業がより簡単に最適な案件を獲得できるようになるといったアイデアです。
政府のWebサイトを延々と更新するなんて、退屈ですよね?AIに任せれば、そんな作業も自動化できます。
AIが人間の仕事を奪ってしまうと危機感を抱く人もいますが、私たちはよりポジティブな視点からAIを捉えるべきです。AIを活用して単純作業やルーチンワークを自動化することで、時間の拘束から解放され、創造性や生産性を高められるはずです。これによってさらに重要な仕事に集中したり、新たな業務に挑戦したりすることができます。
3. 試行錯誤のコストが低い
YCは、AI時代におけるスタートアップの変化として、以下の特徴を挙げています。
AIの進歩により知識や技術へのアクセスがより素早く簡単に、そして便利になることで、スタートアップにおいて、より迅速に市場のニーズを把握し、製品の方向性を変更し、さらに低コストで事業転換を行うことができるようになりました。
AIを強力な武器とするには、単に新たなツールを導入するだけではなく、実際に事業で活かせるよう試運転することが重要になります。
外国語を学びたい、色んな国を旅してみたい、ブログや動画のチャンネルを始めてみたいなど、どんな夢でも今こそ始め時です。
生成AIの出現によって、思い立ったらすぐ行動できるようになりました。
起業が唯一の道ではありませんが、AIにより起業が簡単になるのであれば、他の様々な場面においてはもっと簡単になるはずです。
4. 誰にも理解されないことは、まず自ら実践
YCは、AI Copilotを開発するスタートアップから話を聞くことが多く、このような分野の起業家は、顧客に新しいシステムを採用してもらうのが難しいという問題に多々直面するようです。
例えば金融関連のAI Copilotアプリケーションを開発しているとします。そのアプリケーションが効率を大幅に向上させ、収益を増加させるに違いないと確信しているものの、営業活動において試用してくれる人さえいない状況を想像してみてください。
もし失望したとしても、条件さえ整えば自分でそのアプリケーションを使って、ビジネスを立ち上げて挽回することもできます。
その状況はまるでゴールドラッシュを機に、一心不乱にツルハシを作って鉱夫に売り込んでいるようなもので、もしそんなに使い勝手が良いツルハシであれば、自分で金を探せるはずです。
生成AIは実行力を大幅に向上させると考えています。従来は、大きな投資や比較的大規模なチームが必要だったものが、現在は一人でも試せるようになり、市場の反応が良好であれば、投入を段階的に増やすことができるようになりました。
自ら実証実験を繰り返すことで、多くの人にその有用性を示す機会につながります。
もし素晴らしいアイデアがあるなら待つ必要はありません、すぐに始めてみるべきです!
5. いかなる変化があっても本質は同じ。ユーザー体験とPMF(プロダクトマーケットフィット)
YCは、すべての普遍的なニーズに応えるため、あらゆるものに対応できる生成AIアプリケーションに対して、ユーザー体験をもとに、特定のニーズや業界に合わせて知識をパッケージ化すべきだと考えています。
現在の大規模言語モデルは、優れたプラットフォームを提供しているものの、ユーザーに合わせてより緻密に設計できれば、専用のデータベースを追加したり、より細分化された市場にサービスを提供したりすることで、より良いPMF(プロダクトマーケットフィット)を実現できるはずです。
技術の進歩によって生活はより便利になり、技術は最終的に人間のために役に立つものであるべきで、あらゆる場面においてユーザーを起点として考えるということは、すべての商品において欠かせない考え方であるといえます。
例えば、友達のために心を込めて花束を作ってプレゼントしたとします。花はすべて見事に咲いていて、オシャレにラッピングされていますが、その友達が花のアレルギーだった場合、花束は逆効果になるかもしれません。
PMFの概念には、日常生活の些細なことから起業のような大きなことまで、必ず外せない道理があります。相手の立場に立って考え、コミュニケーションをとることで、遠回りすることなく効率よく結果を出すことができます。
結語
AIがスタートアップ企業を劇的に進化させ、さまざまな業界の産業に大きな変化をもたらしたように、私たちの日常生活においても、AIを取り入れて浸透させることが重要になります。
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